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「女女格差」読了

2022/09/20
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「女女格差」読了。スマホのOCRアプリと読み上げアプリを活用して読んだ。2倍速で聞き、ちょうど良かった。著者の主張がほとんどなく、面白みに欠ける。しかも著者は楽観主義的であり、いずれ中庸に落ち着くだの、出生率は2.0をまだ切っていない(2008年時点)だの、希望を叶えた人を恨んではいけないなど、学者として打つべき手立てについては何も記していない。著者の肩を持つわけではないが、著者が生きた時代背景があり、明確な発言を抑制されていたかもしれない。経済は大きく政治に関わり、世の中を動かすのは政治家の仕事だと何とか言われたのかもしれない。戦後の昭和、安保理闘争、学生運動の結果なのかもしれない。それを抜きにしても読者が期待している内容ではない。後付けて理由を言い、どのように対策を講じるべきかは一言も出てこない。こんなことで研究成果とされているのであれば、怒りさえ覚える。そのような研究でなぜ飯が食えるのか、この格差は何なのか。格差が広がり、分断にまでなっており、その結果、犯罪が増える。希望を叶えた人を恨んではいけないなどと言ったところで、人が言うことを聞くわけがない。そこまで考えず、何のために学者をやっているのか。これで安穏と飯が食えているから考えないのであろう。