「素数に憑かれた人たち」読了
「素数に憑かれた人たち」読了。
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読むきっかけとなったのは、「素数を出すプログラムを作りたい」と私の教室の門戸を叩いた生徒さん。今更、素数を出してどうするんだと思いながら、自らもプログラムを作成。エラトステネスの篩だと思って作っていたプログラムは試し割り法だったことに気付かせてもらったのはつい、この間。なるほど、素数の倍数を消していく方が効率が良いのですね。
さらには、サンダラムの篩も教えてもらい、この方法でもプログラムを作成。なるほど、偶数については最初から除外するのね。
しかしながら、生徒さんが希望する12桁の素数を出すのにどれぐらいの時間がかかるか…15年ぐらい前のMacでPythonで動かすと概算何と60年。さすがに…ねえ。
出力した素数、どうするのか。売る?売れるの?と、今日、見つけたのは、「素数表150000個」…なるほど、売ればいいのだ。
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やっと本題。「素数に憑かれた人たち」は、リーマン予想の本である。素直に、この本を読んで理解できる自分をほめてあげたい。(理解できないところもありますが…)何の役に立つのかということが気になるが、数学者にとってはそんなことどうでも良いらしい。量子レベルになると実数であるから、物理現現象としては、核分裂反応に関係しているかもしれないとある。
純粋に素数に対する興味を言うならば、素数を求める関数は出てこない。素数が現れる分布の予想が精いっぱい。結局、素数って何なの?そういう話ではなく、無限に通じる真理を知るような話。「ゼータ関数の自明でない零点の実数値はすべて1/2」まず、ゼータ関数を理解するところまで、本の1/3が過ぎる。好きでないと読めないね。