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同じ習い事でも、ピアノとプログラミングでは何が違う?

2025/02/01

最近の話題は、中国製AIのdeepseekで、NVIDIAの株価を揺らしておりますが、ちょっと前は、TickTockが米国で利用できなくなったという話。理由は、米国での利用履歴情報が中国に吸い上げられるからというもので、トランプ大統領が、TickTockの事業を国有化させることで可能な限り利用を復活させると言っております。
TickTockを利用できなくなった米国ユーザーが、どこに流れているのか、Instagramに流れているのか、私のInstagramへのアクセスが、30日間で、2万ビューを超え、そのほとんどが英語圏の方のようで、驚いております。ちょうど、私の投稿も1万件を超えたところで、その両方が理由なのか、どちらかが理由なのか、はたまたまったく関係なくたまたまなのか、わからないのですが、公開しているものが人の目に触れるというのはうれしいものですね。

https://www.instagram.com/maekawa114/

 

人の目に触れると言えば、プログラミングをするということは、作品を作るということですので、逆に言えば、人の目を意識して作品を作ることは、広い意味でプログラミングと言えるでしょう。先日、ネット広告出しませんかといった営業の電話をもらいました。その方とお話して気付いたことがあります。ピアノの習い事とプログラミングは、どこが違うかということです。ピアノも、プログラミングも、結果としての作品の成果を発表する場があってこそなのですが、ピアノは、可能な限り先生の言う通りにやって同じように弾けることを目指す一方、プログラミングは先生の言うとおりにやったところでまったく評価されない。むしろ、自分の自由な発想を最大限活用して自由に表現することを求められます。絵を習う方がプログラミングに似ているかと思いましたが、絵も最初は、物や風景を見た目のとおりに描くことを求められます。しかし、プログラミングはそうはいきません。いえ、お手本となるプログラムは山ほどありますが、多くの生徒さんは、それを嫌うのです。Scratchで言えば、並べたブロックがどういう意味を持つかわからないのに、同じようにやらされるのは苦痛です。したがって、その意味が分かる必要があるのですが、私が見ているとわかるようになり始めるのは、一般的にやはり小学校4年生ぐらいだと思います。

 

でも、人の目を意識してコンピューターで作品を作ることはできます。その1つが動画です。最も簡単なのは、ゲームのプレイ画面を録画して、実況するものや、あとから字幕を入れるものです。これなら、小学生でもできる。小1時間の作業です。このとき、生徒さんの中には、言われたことをやったから今日の課題はクリアと思ってしまう生徒さんがいるのですが、それはまだやる気スイッチが入っていませんね。人から注目される作品を作ってみようという意欲や挑戦に意識が向かわないといけない。どうも、「どうせやったところで」「言われたことを言われたところまでやった」といった意識が根底にあって、それがなかなか拭えないのはどうしてでしょうね。大きな声では言えないのですが、学校やご家庭の環境が影響していることは間違いないでしょう。当校としては、そこまで口を出すことはできないので、待つしかない。生徒さん本人が、学校を卒業して社会に出て行かなければならないことを意識し始めて、初めて「このままではやばい」と思うようになるのかもしれません。

 

私のInstagramも最初はほとんど人の目に触れることはなかったですが、10年継続して30日間で2万ビューを獲得するようになりました。また元に戻ってしまう可能性もありますし、何とも言えないのですが、努力が報われないと腐ってしまうよりも、自分で工夫をしながら継続を続けることで、いつのまにかすごいことになっているかもしれません。継続は力なりですね。うさぎとかめのかめのように、コツコツと頑張りましょう。注意すべきは、自分なりに工夫をし続けることです。ここでも言われたとおりにしかしていなければ、「言われたとおりにしていました」と言い訳をするだけでしょう。さて、自分なりの工夫とは何か?そこにはトライアンドエラーがつきものです。失敗したくない、失敗してはいけない、失敗させないといった意識がまた、トライさせることを妨げます。言っておきますが、わざと失敗させることが必要なのではありません。先生の中には、変な先生がいることも確かです。さてはて、子供のやる気スイッチが入らないように邪魔をしているのは、どこの誰でしょうね。