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「ユダヤ人の歴史」読了。

2026/09/22
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「ユダヤ人の歴史」読了。
他人事と思えなかったのは、広島原爆の惨劇とホロコーストという先の大戦における惨劇の経験を人種という枠の中で捉えているためかもしれない。しかし、ユダヤ人の惨劇は、はるかに想像を超えていた。また、一方的な犠牲者というのは、偏った視点であることも目から鱗であった。何のことはない、ビジネスに長けた面を持ち、有能な官僚や役人の面を持ち、そして貧困層を持ち合わせ、ユダヤ人としての相互扶助意識を持つ。そして、それは決して一枚岩ではない。現代(特に昭和、平成)の日本人サラリーマンの姿ではなかろうか。終身雇用が約束されたかのような社会において、私の世代はいつのまにか氷河期世代と呼ばれるようになった。ITが黒船としてやってきた頃、バブル時代を忘れられない団塊世代が中間管理職である。さらに現在ではAIが世の中を変えつつあり、IT革命はなおも進行中である。そういう意味では、本書におけるユダヤ人は、「国の法は法」の理念に則るいわば、受け身的な生き方である。この点、私の昭和、平成の前半の記憶にその構造が被るところがある。ユダヤ人からの技術発明や発展は無かったのだろうか。本書には書かれていなかったが、発明家に出資したユダヤ人はいなかったのだろうか。恐らく、多くの歴史家が技術の発展が歴史を大きく動かした点に気付いているものの、なぜその発明ができたのか、技術的発展を遂げることができたのかまでは、視点が届いていないように思える。とはいえ、すべてを包含することはできない旨は、あとがきにも書いてあった。本書を読んで思うことは、さて次はどう動くべきかであった。型にはまり目立たぬように動かない民衆のようには生きたくない。ただ、そうした人たちが生き残って来た歴史でもある。
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